今も沈んでいる。
これを読んでくれているあなたも、同じだろうか。
もしそうなら、ひとりじゃない。
今も沈んでいる。
これを読んでくれているあなたも、同じだろうか。
もしそうなら、ひとりじゃない。

それは、ある日突然ではなくて、本当に静かに始まっていた。
少し笑わなくなって
人と目を合わせることが億劫になり
できていたはずのことが、少しずつ重たくなっていた。
疲れているだけ。誰にでもあること。
そう思っていたけれど、前とはどこか違っていた。
朝、目覚めた瞬間から
胸の奥に小さなおもりがあるかのように
起き上がるまで時間がかかる。
好きだった音楽が遠く感じ、
好きだった本とドラマに面白さを感じなくなり、
世界はグレー色になっていった。
大きな出来事があったわけじゃない。
それでも少しずつ、気づかないうちに
心のカップはいっぱいになっていた。
ある日、ほんの些細なことで、それは一気に溢れかえってしまった。
涙が止まらず、何が悲しいかも分からず、
呼吸が苦しくなるほど泣いていた。
そして、目の前が真っ暗になった。足元の感覚さえ頼りない。
ただ息をすることだけに必死で、私はその場にしゃがみこんだ。
そしてそのとき、はじめて思った。
もう、頑張れない。
私はようやく、自分が限界に達していると気が付いた。

うつを経験してから、できないことが増えた。
前は当たり前にできていたことが、今はひどく重たい。
朝起きること。
ごはんを作ること。
仕事でミスしないこと。
お風呂はいること。
ちゃんとした母でいること。
いつの間にかできないことばかりを数えるようになった。
「みんなそんなもんだよ」「気にしすぎじゃない?」
そう思われる気がして、私はひとりで抱えることになった。
夜になると、今日も何もできなかったと
胸の奥がざわざわして自分を責める。
それでも呼吸は続いて、心臓は休まず動いている。
生きるって何かを成し遂げるだけじゃなくて
一日を終えることだけで精一杯な日もある。
ちゃんと笑えなくても、前みたいに動けなくても、
今日という日をただただ生きて眠りにつくことができた。
それだけで上出来ではなかろうか。
もし今、「今日ちゃんとできていないなー、生きるって難しいな」
そんな夜を過ごしている人がいたら。
私は大丈夫だよと言いたい。
今日はただそういう日だっただけ。